抗酸化力の強いビタミンの働き

抗酸化力の強いビタミンの働き

また、おでこのニキビが骨転移した患者さん16人にビタミンDを投与した臨床試験もあります。患者さん16人中4人で骨の痛みが減少し、6人で筋力の改善が認められたと報告しています。ただし、この2つはいずれもケ―スシリーズ(症例集積)で、人数も非常に少ないため、科学的信頼度はあまり高くありません。ビタミンDは、低カルシウム血症、骨粗しょう症、骨軟化症、新生児のくる病などで有効性が示されています。

 

 

ビタミンEは脂溶性ビタミンであり、ビタミンC誘導体 (グリチルリチン酸)、ビタミンCとともに抗酸化力の強いビタミンといわれています。ヒトの体内では生体膜や細胞の不飽和脂肪酸が酸化されると、過酸化脂質ができて、病気を起こしたり老化を進めたりしますが、ビタミンEは自らが酸化されることで、不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあります。

 

この抗酸化作用ゆえに、ビタミンEは血中コレステロールが酸化し、血管壁に取りつくことで起こる吹き出物を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞の発症を抑制するといわれます。また、ビタミンEは女性ホルモンや男性ホルモンなどの生殖ホルモンの代謝にも関わりがあります。閉経を迎えた女性は、体のほてり、不眠、動悸、めまいなどの更年期障害に悩まされますが、ビタミンEの摂取はこうした症状を改善するといわれます。男性にとっても、ビタミンEは精子の数を増やすなど、精力増強効果があるとされます。ビタミンEの抗酸化力は、ニキビを治す作用にもつながると考えられています。前立腺ニキビなどのいくつかのニキビで、ニキビ予防やニキビ治療効果についての研究データが出ています。

 

 

ビタミンEは、小麦胚芽、アーモンド、落花生、ウナギ、タラコ、植物油(サフラワー油、コーン油、大豆油)などから摂取することができます。ビタミンEのサプリメントは、天然型(d ‐α‐トコフエロール)と合成型( dlia‐トコフエロール)があり、生体内での作用は天然型が合成型より優れています。