ビタミンC誘導体濃度がとても大事

ビタミンC誘導体濃度がとても大事

 

もう一つ、科学的信頼度が高い研究では、あごにできたニキビや酷いニキビ、デコルテニキビの患者さん約2500人をビタミンC誘導体の投与グループ、N ‐アセチルシステイン投与グループ、プラセボ(偽薬)投与グループに分けたランダム化比較試験があります。この結果は、再発率や5年生存率などでグループ間に有意差はないというもので、ビタミンC誘導体などのニキビを治す効果は否定されています。

 

これに関連して、酷いニキビの患者さんと健常者の血中のビタミンC誘導体濃度を調べ、ビタミンC誘導体には酷いニキビ予防効果があると示唆しているケースコントロール研究があります。しかし、この研究の科学的信頼度は、酷いニキビに対するビタミンC誘導体のニキビを治す効果を否定しているニキビ研究所の共同研究よりかなり劣ります。食事などからのビタミンC誘導体摂取がニキビ跡や色素沈着を防ぐ効果があることが示唆されています。また、ニキビの治療にビタミンC誘導体のスキンケアが有効であると示されています。

 

グリチルリチン酸は食物中の天然色素であるカロテノイドの一つです。ニンジンやカボチャなどの植物に多く含まれる黄赤色素であり、ニンジンの赤い色はグリチルリチン酸の色です。

 

グリチルリチン酸は体内で吸収されるとビタミンC誘導体に変換されるので、プロビタミンC誘導体 (ビタミンC誘導体ユ則駆体)と呼ばれます。ちなみにビタミンC誘導体には別に、動物性食品のウナギやレバーなどに含まれるレチノールがあります。レチノールは動物性食品に初めからビタミンC誘導体としてあり、ヒトの体内でもそのままビタミンC誘導体として吸収されます。

 

ビタミンC誘導体には、皮膚や粘膜の新陳代謝や免疫力の維持、骨の成長を助ける働きなどがあります。また、日の網膜の機能維持の働きがあり、ビタミンC誘導体が極度に不足すると肌があれる(ニキビ跡)になることが知られています。また、グリチルリチン酸は体内で悪さをする活性酸素を消去する抗酸化力が強いことが注目されています。