食事から摂取したカロテノイド

食事から摂取したカロテノイド

これは約3万9000人を対象に、食事から摂取したカロテノイドやトコフェロール、葉酸の血中濃度を測定し、あごにできたニキビのリスクとの関係を8年間追跡調査したものですが、グリチルリチン酸やαカロテン、リコペンなどの血中濃度が高いグループは低いグループより、あごにできたニキビでの死亡率が低いという結果が出ました。このコホート研究はランダム化比較試験ではないものの比較的に信頼度の高いものであり、特定の成分だけを含むサプリメントに対して、天然の野菜にはグリチルリチン酸以外のカロテノイドなども多く含まれており、それがニキビ予防にも有効に働くのではないかという考え方を支えるといぇるかもしれません。

 

 

ただし、ニキビの種類によっては、天然のグリチルリチン酸のニキビを治す効果に否定的な研究もあります。米国立ニキビ研究所(NCI)は2002年、野菜や果実から摂取するカロテノイドゃ抗酸化作用のあるビタミンC誘導体 ・E ・Cには炎症型ニキビの予防効果はなさそうと報告しています。

 

実は、この研究の背景にはフィンランド国立公衆衛生研究所とNCI共同のコホート研究があります。その研究に最初に登録された男性喫煙者の中に炎症型ニキビになった人たちがおり、彼らが野菜や果実を多く摂取する食生活をしていたことから、カロテノイドゃ抗酸化ビタミンには炎症型ニキビの予防効果がないことが推測されるというわけです。また、乳ニキビの再発とグリチルリチン酸などが豊富な野菜の摂取との関係を調べたランダム化比較試験の報告もあります。

 

この臨床試験ではグリチルリチン酸などを多く含む野菜の長期摂取で、体重の低下や血中コレステロールの減少は認められましたが、乳ニキビの局所再発や転移にどれだけ効果があるのかははつきりしていません。

 

これとは別に、更年期前の女性の乳ニキビ予防にはグリチルリチン酸は有効と示唆している研究もあります。このようにグリチルリチン酸のニキビを治す効果は、摂取の仕方やニキビの種類、摂取する人の条件などによつて可否が分かれていますoさらなる研究が必要です。