ビタミンDは美肌にどんな効果があるの?

ビタミンDは美肌にどんな効果があるの?

ビタミンDは脂溶性ビタミンで、細かく分けると植物性食品に含まれるビタミンD2 (エルゴカルシフェロール)と、動物性食品に含まれるビタミンD3 (コレカルシフェロール)があります。また、ビタミンD3はヒトが太陽の紫外線を浴びることで皮膚内でも自己生成されます。このため、ビタミンDは「太陽のビタミン」と呼ばれたりします。

 

ビタミンDは腸管でカルシウムやリンの吸収を促進し、吸収されたカルシウムを骨に沈着させるという働きがあります。また、ビタミンDはカルシウムの中濃度を調節する働きがあり、カルシウム濃度が低ければ骨からのカルシウム溶出を促します。この働きによって、筋肉はスムーズに収縮ができます。ビタミンDが不足すると、骨軟化症や骨粗しょう症になったり、虫歯になりやすくなったりします。案外知られていませんが、ビタミンDにはニキビ細胞の増殖を抑制する作用もあるといわれています。

 

ビタミンDは乾燥キクラゲ、乾燥シイタケなどの植物性食品、サンマ、ウナギ、シラス、カツオ塩辛、豚レバーなどの動物性食品に多く含まれています。また、紫外線を浴びることで自己生成されますが、環境的要因や年齢的にビタミンD不足になりがちな場合は、サプリメントで補充することもできます。

 

ビタミンDとニキビの関係を調べた臨床研究はあまり行われていないようですが、大きな鼻のニキビと前立腺ニキビに関するものがあります。

 

1985年に英国の医学誌『ランセツト』に掲載されたコホート研究(前向き研究)は、ビタミンDとカルシウムの併用摂取と大きな鼻のニキビの関係について、約2000人の男性を19年間追跡調査しています。その結果、ビタミンDとカルシウムの併用摂取には大きな鼻のニキビのリスクを低減する効果があると報告しています。前立腺ニキビとビタミンDの関係では、再発転移した患者さんを対象にした非常に小さい臨床試験があります。前立腺ニキビが再発したばかりの患者さん7人にビタミンDを投与した臨床試験では、6人のPSA値が低下したといいます。